2024.08.08 無電解ニッケルめっき 浴負荷
無電解ニッケルめっきには 「浴負荷」 という用語があります。
電気を製品に流さずに化学反応でニッケルを析出させるこのめっきは
浴槽の大きさに見合った製品の量(表面積)を投入しないと化学反応が起こらないという現象です。
浴槽の大きさに対して製品が少なすぎても、多すぎてもいけません。
藤間精練の無電解ニッケルめっきの浴槽は2m×1m×1mととても大きいので、
小さな物を数個入れても反応しないんです。
通常の膜厚5㎛でしたら、いつも通り他社の製品と合い掛けで投入するので何も問題ありませんが、
小さいものを数個で、20~30㎛等の厚付け等のかなりニッチな注文ですと、
どうしてもめっきを付ける事が出来ないんです。
数が揃ってたり、大きな表面積のある製品でしたら対応出来ます。
たとえおんなじめっきをやっていても、そうやってそれぞれの得意不得意があって、色んな仕事のニーズに合っためっき屋さんが住み分けているんですね。書いていて改めて実感。
ていうか、小さい無電解ニッケルめっき槽をうちでも作ればニッチな注文も対応出来るんだなぁ